1.5次世界の出現

身近なミクロの感覚に健全性が弱く、マクロや海外の活動を訴求されるのは、どこか違和感が強く、健康な心身を備えた表現には思われず宣伝先行型の実の弱さと感じ取られます。ミクロの積み上げから抽象と個別を循環させ確たる原理が創り上げられ、その標準に普遍性が高まるとそれへの忠実な反応が生まれる。経済的利益からの序列も現れるものの、築きあげられた原理の強さから分け隔てのない行為に及び、宣伝先行的な対象との距離感を創り上げる発想に寄らない活動が展開される。

3類型で取り上げた詐欺的感性は利己性の強い体質にあり、ミクロからの原理を構成された過程が弱く物理依存による行為を見せられる。原理構築より物理の反応が濃厚で、普遍性を探求してきた体質とは大凡異なる短絡的な性格の強い経済人の感覚と思います。

詐欺という所まで行くかは、純粋性の感じ方の個人差が感覚工程の差から現れ、頭脳過多で事象を作り上げない体質にあっては、感覚的な感性が弱くそれを見て詐欺と感じるのが現場よりの感性と思います。つまり、原論と内実の乖離性にこの詐欺という感覚が現れ、まともな経路を通った人の感性と頭脳寄りの整理との感性は明らかな差があり、このギャップが事実認識や行動規範の差と現れ1.5次の世界という解釈差が出現する。

サービス経済化から、無形財に対する感度の相違が生まれ、サービスと実感点の差が形成される。そこにグレーな層が生まれて2次と1次の中間的世界が現れる。このズレが深まって対立性の感情から1次的次元の行為に入り、取り返しのつかない溝を開け根深い確執が長い時間尾を引きマイナス性の気流を留められる。この要素がプラス面を濁らせる原因に成り、なくて良い無駄な部分が生まれ好循環の回転を停滞させる。この事からも解釈のズレへの予防の観点が必然に現れ、感覚と観念の多段構成や重層の表現構造といった型枠を丁寧に示し、コミュニケージョンの円滑性への施策が創り出される。更に長期性の健康概念の形成など感覚と観念の開きを予防する為の型式が描かれ相互理解に資するよう、或いは適正配置へ連ねるような標準像をミクロマクロの観点から導出する想像が生まれる。感覚を通して時を積んで質実の在った能力が高められ、マイナスの連鎖を回避できる素養が備わり、これを省いて頭脳寄りの記憶術に偏した能力を計る事から実際との離れた感性や間違いを生みだし二次三次の被害を拡散させる。

物理依存体質は物質文明を根にして、この短絡性も引きだし健康な人間像との異なりを進行させ、1.5次元の感覚を創る。こうした因果でグレーの動態や負の側面が映り、それへの対策や予防に本書の文化体系が有効に思われます。この安定基盤の厚さが良質な経済成長を齎せる鍵に成り一過性の技術等へ過度に依存しない健康な意思を備えた人間が作られる。

 

文化ビジョンの総括

不動的な根本価値についてのビジョンを以下に表します。盗みという行為が対人関係に於いて最も失望を生ませる行為に成りこの下限が崩れると修復は大変困難であり言い訳の立ちようがない断絶感を生む。これに及ぶ原因分析と予防の施策がミクロ人間像の中枢に備わり文化基盤の崩れを招かない上での初動の視点に現れます。物的感性の進行から単純機械性の経済原理が浸透し意思を持つ人という感性を失うと人の物も自身の物のように扱う傲慢性が増し盗みという行為への歯止めが外れて異常な感性が常態化される。或いは対人上の衝突への免疫が弱まり真っ直ぐに対峙せず逃げの道を選択される精神面の弱まりという推察に及びます。このような面に根本的な原因が見受けられ、物的作用への自己制御を取られる心身の維持が欠かせず、これが人間の柱となる自律の構造になり不動の価値として固められるべき事柄に思います。その基盤が守られて何がしかの欲望と充足の建設的な協働関係が形成され、この過程に於いては多種多様な認識のズレを生みだしながら、相互調整への自制が創り上げられる。確固とした下限の自律があり、創造上の衝突や緩和を成し得る2次元の構造で関係の持続性が浮かび上がります。後者の側での軋轢は、前を向いての意思のズレという性格で在ってここから大きな断絶感は現れないものの、1次元のレベルの事柄には大きな失望感と拒否反応が強まりを見せる。つまり、原理創造型社会や真なる調和性へ向けた軌道とこの下限の自律が密接に絡まり、マイナス面を生まずに建設性の真価を探求する長期の規則性を持続させる活動に不動的根源の価値が定まりこの集約的原理を下にした二次三次の原理の創出に持続的安定と成長を生みだすベクトルが浮かび上がる。そこで見られる実感が内外の一致や有機性概念であり健康な人間像と現れ、これらの焦点を限定して描かれる循環が文化サイクルという認識に及びます。この道筋の認識を強調するのに文字表現による明瞭化を成し人々の意識を強め文化基盤という観念を固めて良好な関係の持続へと連ねる事が意図されます。この筋道が基軸にあってその拡大や延長上に各種のビジョンが配される関係で総括されます。

以上を纏めると、1次元の盗み等の所与的制約、2次元の前進型発想による真理の探究、この間に、利己的偏狭性の強い人々の欺きに見られる活動が見られ、1.5次の曖昧な創造になりここが詐欺という気流の淀んだ対人性を持つ活動であり準犯罪体質・非社会性の発想を常態する。

1次元 下限的基盤、所与的制約、盗み

1.5次元 利己的偏狭性の強い人々の欺き

2次元 前進的創造性 課題解決、好感伸張の人々の営み

前進型発想による真理の探究へと延びてゆく創造活動

こうした次元の異なる精神的世界観が映し取られマクロ的に見ると前2者の負の活動が悪性を広げる動源に成りここを削減し2次元の正の気流を増進させる事が文化水準の上昇と描かれます。これに向けたサイクルを構築し良質性を高め文化ビジョン到達への道筋と纏められます。