社会ビジョンの詳述
良き社会を明瞭に映し出す概念の設計によって人々の共通観念化が進み、その基軸動態に基づいた各種の応用が進行されやすくなる。本書のマクロ観念の設計は、ミクロの人間像を原理として拡大概念で大きな対象を捉えるものに成り、感覚と頭脳と感情の作用を、経済と政治と文化で対照させ大きな循環の系を浮かび上がらせます。健康な人間像はこの三作用の有機的な連なりから生まれ、大きな社会像にもこの三作用を適用して描き出し、健全な社会システムの構成と成長の軌道が生み出される。感覚と観念と感情の三作用の有機的な一体性から生まれる認識行為の健全な型式を基盤として良好な人間像が作られます。この原型を下にして個人や組織、社会という各種の領域構成に適用する。
・ミクロ人間像(個人の構造:感覚と頭脳と感情)
・中間の人間像(企業、産業、自治体等の各種団体)
・マクロ人間像(経済政治文化)
これに各主体性への尊重という観点から欲望の異同という性格を付加して、個別と共通の欲望の概念を当て嵌めると、個別は民間領域、共通を公共部門が主たる担い手に成る。この内容と割合を導出するのが根源の人間像になる。ここに一定の健全な型枠を備え、大きな異質性を生みださない事が欲望と力と責任感覚の均衡への志向を生み、不快事象の予防に連なる。この導出は生滅不可分の概念に対して、生の進行における滅への配慮を少なからず踏まえるのが理性を持つ人間の姿という事から成る。このような哲学的理念を根源の土台に備えた制約とその上での自由という世界に持続的成長を齎す安定と躍動の世界観が生み出され、根源的な観念を普遍の原理と位置付けて健康な個別と共通の欲望が作られる。つまり、ミクロの健康な人間像を土台にマクロ面へと拡張させ社会ビジョンを描き出し、大きな概念の共通性を取る事によって大きな有機体の健康に及び、安定基盤と共に協働性が強まって成長基盤の性格が含まれる。政治と経済に起こるコンフリクトを解消に導く作用といった面で根本概念の意義が実感される。
根本概念は、経済と政治と文化における文化であり感覚と観念の検証となる感情で確認されると共に観念の新設が生まれる。物理的な感覚作用を主軸にする経済活動と、観念寄りの集約作業を生む政治活動との適正感を個々人の素の立場による文化活動で検証し、純粋性の高い実感や感情が表される。その感情とは、理想面と現実面を捉えて妥当性を持つ感情という意味に成り、この思考回路を持つ所に、健康な動機と方法を導出する持続性が生まれる。この構造を標準感覚として物理面と情緒面との適正を導出し、健康な三作用の結果と持続的な向上心を途絶えさせない良質な善と理想へのエネルギーが常態化される。こうしたミクロと中間とマクロの有機的連鎖性の工程が描き出されて、実際の行為に反映され同質基盤性が強まり、その上での個別の自由領域という構造が生まれ、安定と共に自由度の広がる躍動的な発想への寛容さ備えた成熟した健康と成長を叶えさせる。ミクロの健康像という不変的な姿を原理にして大きな協働へと発展させ社会の健康な増進に連なり、極端な物理や情緒に寄る事のない適正感が生まれる。長期の永続性とはこの構図から生み出され欲望と責任の均衡という標準観念と、利他から利己へのプラス的な循環の牽引性が向上し全体としてプラス感情が増進され平和の実感に近づけられる。
CSV(共通価値の創造)等という概念があるようですが、あまりにも底の浅いコンサルタントが考えそうなものであり、上述のような誰もが納得に及ぶような基軸の太い根源からの良質化策が描かれて実際への行為を生む。横文字に価値を置くような従属的負け犬発想の強い文化からの脱皮が要るかに思います。