平成26年2月14日
学校各位
起案者
哲学者 横山 俊一
基盤教育強化策としての文化論
基盤教育強化策としての文化論
学問領域を区分して体系づける方法も、どこか柱の弱さを感じ、その基での細分化がとられ強い観念と備わらずに小手先感を覚え、供給側の商業的差別化という面持ちにも見受けられます。本書の文化論における骨格がこの意味から有用な基軸を提供する事に思います。太い基軸観を与えられる土台的体系が備わって、専門分業化される領域への統合作用が生まれ明確性の高い意志と論理が形成される。何をしたいという動機が良く伝わり、方法にもその意図を反映したぶれの少ないものが生み出される。小手先感が強いものはどこか質感が薄く弱い発想や手法に陥り、幹の弱い枝葉で思考と行為が組まれる。これらは哲学的な思索の浅さにより、他人の論理の模倣性の強い机上的論理の整合に偏した思索による事に思われます。こうした問題認識と改善施策の観点から、根源的思索を経て形成された本書の根本性と全体表現力の強さや有用性が訴求され、総合基礎教育としての確固とした根本観念を提供し、太く強い基盤を備えた専門への発展に漕ぎ着けられる想定に及びます。情報学や福祉学、メディア学等という分業の前段に、当該体系をしっかりと備えられる事で、応用の効いた意義の高い専門分野が構築される。既成知識の的確な配置によって早期の吸収を実現し、且つ多彩で柔軟な発想が生まれる事に思います。優れた基盤を吸収する事が優れた枝葉の発生に及び人々を魅了する創造へと連なる事でしょう。このような観点から本書の内容を具体的な基礎教養科目として教育カリキュラムに導入する有用性が謳われます。
訴求の背景
少し標準と外れた表現をそのまま用いると大騒ぎするような文化体質に、寧ろ問題の根があり、表面は標準的で中身が陰湿な性格というのが不快性の高い事象と認識されます。「口は悪いが腹は綺麗だ」と言う事が職人の基礎的感性や秩序と形成され正直な姿をそのまま表に現し、衝突も盛んである分、姑息で陰湿な手法は用いない美感から自己を縛り喜怒哀楽の交わりを持ち良好な関係が形成される。現代的な歪みとはこのような衝突への免疫が弱まり、周りの顔色を伺い正しくはないがそっちに乗っかっておこうという意思の作れない体質に成り、実直的な自身の原理形成に向かえない感覚欲望過多の判断に流されここに病根が感じ取られます。頭脳と感覚は体験で整合のとれた有機性となり、アナログ面を欠いた生産の増加等から精神的な脆弱化を作り、物理性への過度な依存で対象との真摯な対峙を避けた陰湿な発想が深まり、信義誠実な振る舞いを避けて歪みを深め対立が深まる。それを更に物理性に依存した反応で抑え込もうとされる。多数等の物理性を判断の変数にとり真に価値ある創造へとエネルギーを投じない事が大事な判断を間違える根源的原因とみてとれ、この面に大きな警鐘が鳴らされます。この補正に率直な感情を交わす対人関係が強調され人間同士の真摯な建設的生身の原型を備える事に安堵感が浮かびこれを外す事に人間性の乖離と実感されます。何を考えているのか直接に表す態度が健康な姿であり喜怒哀楽の率直性に根源の土台を置き姑息な精神的歪んだ反応を生まない文化へ軌道を合わせ健全な感性を宿す道に正しいベクトルを感じます。